兵庫県の財政赤字 想定の3.3倍に 大上和則 兵庫県議 丹波篠山市

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兵庫県の財政赤字
想定の3.3倍に

 兵庫県は令和8年度から、収入が支出を上回る財政赤字となりました。財政フレームによれば、収支不足額は8年度129億円、9年度180億円、10年度220憶円と3年間で延べ530億円にいたる見通しです。
 県が昨年に想定していた収支不足額は160億円でしたが、長期金利の大幅な上昇で県債の利払い負担が激増し、赤字額は3.3倍に膨らんだと説明しています。

3年で赤字530億円 見通しの甘さ露呈か

 しかし金利の揺れ幅はいくらでも想定が可能で、物価高などが引き起こす長期金利の上昇リスクは当然熟慮すべき事態でした。ここ数年の記録的な税収増加と慢性的に続いた低金利を惰性に受け入れた甘い見通しが原因の一つではないでしょうか。
 兵庫県は長年にわたり、度重なる行財政改革で予算の収支均衡を達成してきましたが、令和8年度で129億円の赤字となり、平成16年以降22年ぶりに財政調整基金を取り崩して穴埋めすることになりました。収支不足は令和10年度までに延べ530億円まで拡大し、以降も単年度300億円規模の不足となる見込みです。

8月から「起債許可団体」に

 収入に占める借金返済額の割合を示す実質公債費比率は、令和7年度決算で18%を超え、本県は8月から県債の発行に国の許可が必要となる「起債許可団体」に移行する見通しです。
 とはいえ、財政難でも災害への備えや公共設備の老朽化対策、次世代支援など持続的発展に不可欠な事業を着実に進めなければ未来はありません。
 県議会でも財政の動きに最大限注視し、特別委員会などを設置して危機に対応していく必要があります。想定金利の水準をさらに引き上げた財政フレームの見直しも視野に、持続可能な財政構造へと変革を遂げる対策を講じていかなければなりません。


2026/3/1投稿